2012年8月16日木曜日

壁面緑化でCOOLDOWN!

営業企画部の”U”です。

今回は都市の壁面緑化についてです。

今夏も猛暑が続き、何とかして過しやすくならないか?
そんな事を考えている方も多いのではないでしょうか。

私たちランドスケープハウスでは都市空間と緑の調和を目指し、
人と緑のよりよい関係を創造するべく活動をしていますが、
そのような中で壁面緑化計画を用いて夏の暑さ対策は
これからも更に増えていくと考えています。

本来でしたら、大型の樹木で木陰を作る事ができればよいのですが、
都心などでは緑化スペースが十分確保できないケースも多く、
比較的狭い場所でも実現可能な壁面緑化は、
都市向けの緑化計画という事が言えるかもしれません。

ここは千駄ヶ谷の店舗の壁面です。
ワイヤーにアイビーをからませています。
















ここは駒沢の住宅展示場の壁面。
土壌をヤシの皮のマットで覆い、ステンレスのメッシュ等で固定し
切れ込みを入れ、植物を後から壁面に植え込んでいます。
根が十分広がる事が出来るので植物はより育ちます。






















ここは品川区。
壁面緑化用パーツ植物を一つずつ固定する方法をとっていますので、
植栽配置の自由度が高くなります。
(写真の事例はデッキ材でフレームを組んでいます)

















ここは杉並区の住宅。
ステンレスワイヤー等にはわせる方法をとっていますので、
直線的なシャープでモダンな演出が出来ます。



いずれの方法にも共通ですが、水やりは不可欠ですので、
自動給水の設備を入れておきたいところです。

それぞれの緑化方法にメリット・デメリットがありますが、
説明が長くなってしまうので今回は省きます。

夏の暑さ対策の断熱機能だけでなく、
見ているだけで潤いを感じる事ができ、
又道行く人を楽しませる事も出来る壁面緑化!

まだまだ可能性がある緑化方法です。

2012年8月2日木曜日

世界最大級の温室


今日は営業部のYです。
先日パリ〜ロンドンに行ってきた目的の一つ、
世界最大級の温室エデンプロジェクトの見学をしてきました。
イギリスコンウォール地方に2001年開業した植物の複合施設です。
詳細は下記にて参照下さい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/エデン・プロジェクト

ただデカい温室であれば、それほど気にならないのですが、
まるでSF映画の様な未来的なデザインを体感したく、
ロンドンから4〜5時間かけて訪問して来ました。

とてもインパクトの有る温室群
向かって左が東南アジア、南米、アフリカを中心とした亜熱帯の植物展示。
右が地中海、北米を中心とした展示となっています
まずは亜熱帯地方の温室から見学。
行った当時外気温が10度前後の寒い気候だった為、温室に入った瞬間むせ返る様な熱気と湿度が迎えてくれます。
カメラのレンズも曇ってしまいます。普段見慣れたスパティフィラムの大きい事
館内から見上げた景色。SF映画のワンシーンに入り込んだ様です。
普段僕らが室内緑化で使用する観葉植物が数多く管理されているのですが、全ての植物がとにかく
巨大な木に育っており、本来の姿に驚きと感動を感じます。
写真右手はオーガスタ。人と比較すると
その大きさに驚きます
展示方法も地域ごとにその風土を表現しており、非常に分かりやすく、かつ見た目にも楽しめる
ディスプレイになってます。(こういう所は真面目な日本人に作れない表現だと思います)
アフリカ
東南アジア
対して地中海〜北米エリアは20度前後の過ごしやすい気候に調整されています。
日本と緯度が近い事も有り、造園資材として見慣れた植物も多く、非常に馴染みやすいディスプレイです。
ブドウ畑のディスプレイ

オリーブとか
サボテン系

左右の温室の間に食事の取れるレストスペースが有り、インテリア、提供される食事、雰囲気全てがワクワク感を盛り上げてくれる仕掛けが施されています。
平日の昼間なのにこの混み様
ギフトショップ
今回体感して感じた事として、ただ珍しい植物を展示するだけでなく、建物、インテリアのデザイン等のハード面と、食事、ギフトショップ、見せ方といったソフト面両面が非常に良くデザインされており、人を楽しませ、引きつける魅力に溢れた施設でした。寒い平日なのに来場者も非常に多く、おそらくただ植物が好きでを見に来ただけではこんなに多くの人が集まらないのではないでしょうか?
過去にはオアシスが大きなライブをを行ったり、大きなイベントも絡めながら、独特なコミュニティが生まれている印象です。
ここ10年間位の間に日本で出来た美術館や動物園は展示以外の部分が非常に良く作り込まれている印象ですが、植物園に対して植物以外の要素をここ迄やりきった施設は見当たりません。植物園自体国や自治体の運営が基本の慈善事業が多いのは事実ですが、どうせやるなら本気で人が楽しめる施設を考える時期なのでは?と感じ得ずにはいられませんでした。
現在オリンピック中のロンドンからはかなり遠いですが、機会が有れば是非いってみて下さい。